花氷*


「今日の買い出しはヴェイグと一緒がいい!」
 はい!と手を挙げて意見して、いいよネ?と首を傾げるマオに、ティトレイが嫌そうな顔をした。それには目もくれずに、マオは保護者を見やる。
 ユージーンは少々考えて、ヴェイグを窺った。ユージーンとしてはヴェイグで問題ないと思っているのだ。必要なのは本人の意思。
 どうだ、ヴェイグ?
「俺は、構わないが」
「やったー!」
 相変わらずの無表情で頷いたヴェイグにマオが諸手を上げる。それに対して若草色の髪をぐしゃぐしゃと乱し、ティトレイが不平を一つ。
 曰く、
「ヴェイグはマオに甘いんだよなー」
 すぐなんか買っちまう。それに悪徳に引っかかりそうだし。それならオレ一人で行った方がいいじゃねえか?
 一つと言わず二つ三つと続けたティトレイに、マオが頬を膨らませた。そんなに子供じゃないヨ!
「ティトレイがヴェイグと出かけたいだけでしょ」
「んなっ!・・・そうだよ、悪ぃか!」
「開き直らないでヨ」
 マオが逆に胸を張ったティトレイにつっこむ。なんだか一触即発な雰囲気になっている二人に、ユージーンが溜息をついた。
 止めてもいいが、止めようとして止まるものでもなさそうだ。一番いいのは原因がなんとかしてくれることなのだが。
 思って原因に目をやれば、その視線を受けたヴェイグが僅かに眉を寄せて。
「・・・二人とも、」
 睨み合っている二人が同時にヴェイグを見た。その勢いに少々引きつつ、なんとか事態の収拾を計ろうと。
「・・・今日はユージーンと俺で行く」
 言ったヴェイグに二人が押し黙る。代わりに恨めしげな視線がユージーンに送られ。その視線をなんともいえない気分になりながらユージーンは受け止めた。

わがままと天然と、

(頼むから、もう少し別の方法で事態を収拾してくれないか・・・)

  

  

オチなんてない!←
ヴェイグが頭弱い子みたいになってしまった
女性陣はすでに出かけてるんだと思います
拍手用にするつもりだったから短くなったようです。にしてもひどすぎる←
ユージーンは常識人すぎる保護者
リバースのみんなを書いた結果がこれです。おかしいどうしてこうなった←
ティトレイとマオはヴェイグ大好きだといいよね、っていう話だよきっと!
101203