アンジュからもたらされた変わった依頼を受けたのはアスベル、ソフィ、シェリア。
依頼の内容は、とある富豪の家から逃げ出したペットの捕獲。珍しい品種だから必ず捕まえて欲しいのだと。ただし傷はつけるなという依頼主のお達しで、他のどのギルドも諦めてしまったのだという。
「・・・それでね、とっても大変だったの」
部屋を訪ねてきたソフィに紅茶を出してやりながら、ウッドロウは相づちを打った。
毎日ではないが、この少女はよくウッドロウの元を訪れる。今日あったこと、親代わりのアスベルのこと、シェリアのこと、素朴な疑問など、様々なことを話しに来る。不思議な少女との会話は、ウッドロウにとっても刺激を与えるものだった。知識が多くない分、ものごとを思いも寄らない方向から見ることがある。
そんなこともあり、ウッドロウは小さな客人を歓迎していた。
「そうか。それはどんな動物だったのかな?」
なかなか捕まえられなくて、アスベルが木に登って、と楽しそうに話すソフィが一段落するのを待ってから問いかける。
ソフィは目を輝かせて頷いた。どうやら少女のお眼鏡に敵ったらしい。とても大きな鳥であったこと。羽を広げるとすごく綺麗なこと。その羽が不思議な色をしていたこと。
不思議な色?
「うん。緑色なんだけど、ふつうの緑じゃないの」
どうやら相応しい言葉が見つからないらしい。
緑なんだけど、青くて、・・・でも緑・・・?
難しい顔で考え込んでいるソフィを待っていると、ドアが控えめに叩かれた。応じるとこれまた控えめにドアが開き、フレンが顔をのぞかせる。
「失礼します、ウッドロウ様。・・・ソフィ、アスベルが探していたよ」
「アスベルが?」
アスベル、という名前に反応してソフィが顔を上げる。
窺うようにこちらを見たソフィに、ウッドロウは笑みを見せた。行っておいで、と告げると、大きく頷いたソフィがフレンとすれ違う。
その途端ソフィは目を見開き、フレンの腕を掴んだ。
「ウッドロウ、これ・・・!」
小さくても格闘家。それなりに力はある。
入口にいたフレンを部屋の中に引っぱりこみ、ウッドロウの目の前に立たせる。ウッドロウがソフィに頷いてみせると、少女は満足そうに笑って部屋を出て行った。
困ったのはフレンの方。「これ」扱いされた挙げ句、部屋に放り込まれて二人きりである。
「ウッドロウ、様・・・?」
フレンは困惑げにウッドロウを呼ぶ。
ウッドロウはフレンの肩に手を添えて、じっと顔を、引いては瞳を覗き込んでいた。その夜のような瞳は真剣で、フレンは自然とその瞳を見つめる。つまり見つめ合っていることに他ならないのだが、残念ながらそのおかしな光景につっこみを入れてくれる人はおらず、彼がそれに気づくこともなかった。
深い青は海のようで、また夜の・・・夜明け間近の空のようで。考えを巡らせ、視線をそらせない。
「・・・なるほど、ありがとう」
沈黙を破ったのは落ち着いた低い声。フレンはそれに我に返って、慌てて距離を取る。
苦笑を見せたウッドロウに言葉を探した。
「理由はソフィくんに聞いてくれ」
「・・・いえ!」
けれど見つける前に先手を打たれてしまう。
それに反論の声を上げると、ウッドロウは不思議そうな顔をした。
フレンは一つ深呼吸して、
「貴方の口から、聞かせてほしい」
瞬きをいくつかしたウッドロウは、その言葉に微笑を浮かべた。
もはやソフィがメイン←
フレウドを書きたかったんだけどわたしの中で固まってなかった(あれ)
くっついた設定で書くかすら決まらなかったおかげでとんでも中途半端です。前半長すぎて後半ぶつ切りだし・・・←
陛下はなるほどこんな色かと思っているだけです。そもそも孔雀くらい見たことあるような気もするw
フレンの目はたぶん青だったと思うんですが、孔雀は緑青的な感じなので見逃してあげてください
くっついてたらフレンは少しやそれ以上のスキンシップをしてくると思うんだユーリの親友だし(笑)
だからくっついてない以前に自覚すらないんじゃないかと←
しかしユリヴェイ以上に俺得なCPであるw
110417