おいで、と一言言うと、彼はなにも言わずに近づいた。その頬を撫でて、サレは小さく笑う。
海のような瞳は、今自分だけを映している。
世界を巡り、ヒューマとガジュマとを繋ごうと愚かにも必死になっていた手は、ゆったりと下におろされていて。
戦うことをやめて更に細くなった身体は、望めばすぐに腕の中に収めることができる。
「かわいいね、ヴェイグ」
ふふ、と笑みをもらして、唇の端に口づける。腕を引くと、かくりと膝を曲げてサレの腕に飛び込んだ。
ぼろぼろになっていたヴェイグを見つけたのは偶然だったけれど、実に好都合だったと思う。
今頃仲間たちが血相を変えて探しているのかと考えるだけで愉しくなってくる。
白銀の髪を撫でながら、サレは小さく首を傾げる。
「ボクのこと好きかい?ヴェイグ」
「・・・ああ」
こくりと頷くヴェイグに満足して、ボクもだよ、と返す。
その応えに、ヴェイグはゆっくりと目を細めた。
(キミはボクのものだ)
病んでるネタしか思いつかなくてそうだサレ様だと思った結果がこれ
なにも考えてなかったので背景は限りなくぼかしました
あと根本的にサレ→ヴェイが好きでサレヴェイは好きじゃないので(アウト)こういう感じに
ヴェイグがサレ様を好きなところがまったく想像できないという(わたしの)がっかり仕様
別の展開にしてユーリさん出そうと思ったけど自重しました(笑)
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