花氷*


 免許を取ろう、なんて思いついたのは少し前のことだ。
 知り合いにその話をしたら、彼と共に教習所に通うことになった。思い立ったら吉日、らしい。
「いよいよ車かー!」
 テンション上がるぜ!とばかりにティトレイが言うのを見ながら、ヴェイグは溜息をついた。
 免許を取りに来たのだから車に乗るのは当然なのだが、やはり不安なのである。
 受付で車の番号を示され、チャイムと同時に外に出る。並んでいるたくさんの車の中から自分の乗る車を見つけ出し、
「おっ、あれか」
「・・・気をつけろよ」
 先に自分の車を見つけたティトレイが楽しそうに走り出す。
 その背に声をかけると、おう!という言葉が返った。それを見送ってから、ヴェイグは再び歩き出す。
 ようやく見つけた先に、黒髪を一つに束ねた男。
「ヴェイグ・リュングベル?」
「・・・はい」
 ファイルに目を落とした男が言って、ヴェイグが頷く。
 よし、と一言もらした男はファイルを車の中に置いて、に、と笑った。
「指導教官のユーリ・ローウェルだ。よろしくな」

それはふとした思いつきから

(そんな不安そうな顔すんなって。大丈夫だから)
(・・・はい)

  

  

短い!w
教習所ネタを書こうと思っていたことを思い出して
ただなんか構成がおかしなことに。とりあえずヴェイグの敬語にすごい違和感(笑)
ユーリさんが教官だったらがんばれるよなって思っただけなんだ←
130418