花氷*


 実際に車に乗るようになってから十数日。
 無事に効果測定を終え、仮免許を得て。路上に出るようになって、それからも。
 ヴェイグはなんとなく、違和感を覚えていた。
 平日も休日も、時間帯もばらばらなのに、なぜかいつも。
「・・・よろしくお願いします」
「ああ、よろしく」
 指導教官が同じなのだ。
 初日に担当だった、ユーリ・ローウェル。
 別に彼が嫌いというわけではなく、むしろ好ましいと思・・・という話は置いておくとして。
 ずっと同じ教官が担当するとは聞いていないし、ティトレイに尋ねても毎回別の教官だという。けれどなぜかヴェイグの指導にはいつもユーリがあたっている。
 それがどうしても・・・
「リュングベル?」
 助手席から声をかけられて、ヴェイグははっとする。
 今は教習中で、車に乗っていて、しかも外なのだ。他のことに気を取られている余裕はない。
「・・・大丈夫です」
「そうか?・・・じゃ、次右な」
 気分でも悪い?と気遣うユーリに返して、ヴェイグはハンドルを握り直す。
 さらりと流したユーリは、ヴェイグの横顔を見ていた。

気になる

(なんで、同じなんだ・・・?)

  

  

なんかよくわからないけどもだもだしてる、みたいなのを書きたかったんですたぶん←
ユーリさんが確信犯過ぎてにやにやする(笑)
ただわたしの文章の特徴として盛り上がりに対してオチが弱いんだよね←
引っ張って引っ張ってあっさり終わるという・・・
130716