朝。
ざわざわと騒がしい教室にヴェイグが入ってくる。窓側の前から四番目。
自席まできたヴェイグに、斜め後ろから声をかけた。
「おはよう、ヴェイグ」
「・・・ああ、アスベル、おはよう」
呟くように返事をしたヴェイグが、席について溜息にも似た息をついた。
なんだか、いつもと違う・・・?いつも静かだが、なんだか、
「疲れてるのか?」
思わず口にした疑問にヴェイグはゆっくりと首を振る。
少し、寝不足なんだ。
答えはやっぱり珍しいものだった。眠そうにしているヴェイグなんて、今まで見たことがなかったから。
大丈夫か?そう言葉を重ねる前に、チャイムと共に担当教員が入ってきた。
(ちょっと、心配)
アスベルさん視点で寝不足なヴェイグ。ヴェイグ愛され学パロ連作な感じになるといいなぁ←
110616