三時間目をまるまる睡眠に費やしたティトレイは妙に元気だった。授業の前から校庭をを走り回って快活に笑っている。
ジャージ、似合うよなぁ・・・
思いながら、ヴェイグが出てくるのを待った。本当は一緒に出てくるつもりだったのだが、ティトレイのお目付けにかり出されたのだ。
「ヴェイグ、大丈夫か?」
セネルと並んで、更衣室からヴェイグが出てくる。
いつもより時間がかかったし、動きがゆっくりだ。やっぱり眠気は抑えられないらしい。いったいなんでそんなに寝不足なのか気になるところだが、そこは個人の事情なので聞くのは止めておこうと思う。
セネルがヴェイグの頭をくしゃくしゃと撫でている。目が合うと苦笑を見せた。
同じように頭を撫でるわけにはいかないから、肩を軽く叩く。
「授業が始まれば目も覚めるよ」
「あぁ・・・」
とりあえず励ますと、ヴェイグが小さく頷いた。
梅雨の晴れ間の太陽は眩しすぎず、珍しく湿度が低いおかげで快適だ。なんとなくほのぼのした気分になって、やっぱりなんとなく眠くなってくる。
「なんだよみんなして元気ねぇな!」
「三限まるまる居眠りしてたヤツと比べるなよ」
すかさずつっこんだセネルに、みんなで小さく笑った。
(もちろん、体育の授業中に寝るようなことはない)
・・・あれ、意味不明←
とりあえず四人一緒にいてほしいなと
110621