花氷*


「おまえは、太陽みたいだ」

きょとん、と目を丸くして、マオがヴェイグを見つめた。

おやつ時。

マオにつき合って宿屋の食堂を訪れたヴェイグは、うれしそうにケーキをつつくマオを見ていた。

自身の前には、コーヒーが一つ。

たまにクリームの乗ったスポンジが口元に寄ってくるのを丁寧に辞退して、30分ほど。

マオが二つ目のケーキをきれいに平らげたところで、ヴェイグがふと呟いた。

「どうして?赤いから?」

ぱちぱちと目を瞬かせて、首を傾げる。

確かに髪の毛も目も赤いから、太陽を連想できないこともないかな、と思ってのこと。

けれどヴェイグは首を振った。

半分ほど残っているコーヒーを一口飲んでから、

「おまえがいると、周囲が明るくなる」

だから、太陽みたいだ。

言ったヴェイグは微かに笑んだ。

それに思わず見とれて、それから照れ笑い。

「そしたらヴェイグだって!」

「?」

太陽

(微笑む貴方は、柔らかな光を湛える月のよう)

  

  

太陽がメインじゃなくなったようです←
ヴェイグは絶対月だと思うんだけど、だからどうって話でもあるw
ミルヴェイを書こうと思ったんだけど太陽と絡めるのは不可だということに気づいた
イメージじゃないだけで書こうと思えば書けるのかもしれないんですが
まあそんなことはどうでもいい←
マオはすごくヴェイグが好きだといい。この話だと好きとか嫌いとかあんまりなさそうだけども
ヴェイグが不思議ちゃんな感じなのはもうしょうがないw←
101203