花氷*


朝方。

手を伸ばしてきたヴェイグを受け止めてから、ユーリは思う。

寝ぼけているのだろうか。

ふだんのヴェイグならこんなことしない。

大剣を振るっているわりには細い指がユーリの指に絡まった。

ぎゅうっと握られて、握り返す。それから、ヴェイグの顔をのぞき込んだ。

「ユーリ」

予想に反してヴェイグの目は開いていて、寝ぼけている様子も見られない。

名を呼ばれて、同時に反対の腕が伸びてきた。

その腕はユーリの首に回り、彼を引き寄せる。そのまま胸に顔を埋めて。

「起きないのか?」

「・・・まだ」

くぐもった声が返ってきた。

ユーリはヴェイグの腰を抱き寄せると、空いている腕で頭を撫でる。

ふわりとシャンプーが香った。

「どうしたんだ?」

珍しいな、と優しい声が尋ねる。

顔を上げずに返った答えに、ユーリはうれしそうに笑った。

貪欲

(ぜんぶぜんぶ、ほしいんだ)

  

  

甘いのを目指したら 別 人 !←
ナチュラルにベッドで一緒に寝てるけどそれでもいいよねw
ヴェイグだって求めちゃいけないわけじゃないと思った
から書いてみたんだけどわたしが恥ずかしい
ふと思ったんだけど、ユーリって胸元全開だから顔埋めたら余計恥ずかしいよねw←
たまには愛の確認
101210