花氷*


「ヴェイグ」

ユーリが向かいに座るヴェイグを呼んだ。

顔を上げたヴェイグが僅かに首を傾げる。どうした?と視線が尋ねた。

「愛してる」

「・・・っ?」

瞠目したヴェイグがユーリを見つめた。

それからすぐに目をそらす。頬がうっすらと染まっていた。

ユーリはそれに小さく笑って、再び名を呼ぶ。

視線を返したヴェイグに向けて、

「愛してる」

同じ手に引っかかってなるものかという半ば意地で、ヴェイグがユーリを睨んだ。

睨んだところで、染まった頬では逆効果だというのに。

テーブルに頬杖をついて、ユーリが言う。

「愛してる」

「・・・もう、いい加減に・・・!」

してくれ、という言葉は音にならずに消えた。

重なった唇に吸い込まれる。

リップ音とともに離れたときには、ヴェイグは耳まで染まっていた。

ユーリは意地の悪い笑みを浮かべてヴェイグを見つめる。

「おまえは?」

「・・・あい、して、る!」

「知ってる」

動かない口を動かして、やけのように告げる。

語尾が強かったから、どれだけ恥ずかしいのかが手に取るようにわかった。

対してあっさりと返したユーリにヴェイグが顔を上げ。

文句の一つでも言おうと思っていたはずが、ユーリのこの上なく優しい微笑みになにも言えずに黙り込んだ。

(一回だけじゃ伝わらない!)

  

  

ユリヴェイが、というかヴェイグが好きすぎて死にそうです
ユーリさんのかっこよさは異常
だけどどうもうちのユーリさんは笑ってばっかりです
ほかになにができるんだうちのユーリさん←
ヴェイグかわいいなぁと思いながら書いたwほんとすいませんw
101210