花氷*


広場でその町の子供たちと遊んでいる年少組を、ヴェイグはなんとはなしに眺めていた。

彼らは依頼の帰りである。依頼と言っても大それたものではなく、近所のお使いレベルのものだったのだが。

大したことはないのだからと帰りにお使いを頼まれて、そのお使い途中に休憩を兼ねて寄った広場でマオたちが遊び出した。

これでは休憩にならないな、なんて思いつつ、楽しそうなのでよしとしようなどと考えているヴェイグである。

「若いですねえ」

「・・・ジェイド」

突然後ろから声をかけられて、ヴェイグは小さく肩を跳ね上げる。

気配を全く感じなかった。休憩しているというのになぜ気配を消す必要があるのだろうか。

咎めるように名を呼ぶと、胡散臭い笑みで流された。

言及はせず視線をマオたちに戻す。

「おや、ご機嫌斜めですか?」

「違う」

ジェイドが再び楽しそうに笑って尋ねてくる。間髪入れずにそれを否定して、ヴェイグは溜息をついた。

からかうのが好きなのはわかっているのだ。いちいち反応するのが悪いと言うことも。

それから、ジェイドのそれが他者に対するそれより優しいことも。

それを証明するように、彼はすぐに態度を和らげる。

「からかいすぎましたね」

すみません

通常なら言わないような言葉があっさりとジェイドの口をつく。

それと共に手が伸びてきて、さらりと頭を撫でた。

その行動に怒る気がなくなってしまうのも、いつものこと。

若い

(・・・いいのかなぁ、こんなところで)
(ヴェイグ、ここが広場ってこと忘れてる)
(誰かジェイド止めてきてよ)
(そ、そんな、無理だよ・・・っ)

  

  

ヴェイグが気づくまで続きます。当然大佐は確信犯ですw
なにが若いのかよくわからないですわたしが←
最後の台詞は年少組の誰か。とりあえず最後がルカであることくらいしか書き分けができてないですw
まず誰がいるかも決めてなかったりした←
とりあえず大佐が優しいところから何かを察していただければwww
130210